おまとめローンの比較にあたっての注意点

市中金利の低迷が続く中、何とかして収益を伸ばそうとしての顧客争奪戦、多くの金融機関がおまとめローンの勧誘に鎬を削っています。なにしろ1%~3%のあたりでうろついている市中金利の水準では、幾ら貸し出したとしても収益は知れたものです。一方、おまとめローンの場合、借換え元のカードローンの金利が最高実質18%までありますし、幾らか安めであるといっても15%程度は何とか維持していましたので、その相手先に対する借り換え金利の指値としては10%でも十分に顧客化できるはずですから、彼ら金融機関にとっては、借換えローンを組んでいただけるお客様は本当にありがたい上得意であるといえるのです。そのため、金融機関としてもいろいろと手を代え品を代えて、有利と思われるような条件を列挙して、自分のところに顧客を囲い込もうと躍起になってきているのですが、たとえば携帯電話やスマホの場合と同じように、各社の条件を比較しようとすると、色々な前提条件の違いや項目の違い、あるいは期間や契約内容の違いによって、すなおに横に並べて比較しようとしてもできないようになっているのです。ある意味、これは当たり前のことで、たとえばA社とB社の比較で他の事情がすべて同じ場合で金利が5%と10%に設定されていれば、百人が百人有利な方を選ぶのは明らかです。

そこで各社まるで示し合わせたかのように、他社と違った体系なり条件下での設定をして、単純な比較ができないようにしているわけです。どちらの金融機関も生き残らなければならないのですから、これは当然のことなのです。そこで、その中から選ぶためには少しテクニックを使います。これはレイティングと呼ばれる技法で、要するに比較できるようにそれぞれの数字を同じ基準に計算しなおしてみるのです。実際的には、すべて金額に引き直すのが一番わかりやすくなります。すなわち、5%と6%を比較するのではなく、現実にご自分の総負債を借り換えしたときに、月当たりあるいは年あたり、幾らの支出減になるか、あるいは幾らの利得が金利低減によって発生するのか、というように金額に換算して比較すれば、その結論が出るでしょう。